竹を知る
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 (フリース六角竹フェルール)
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 20年ほど前、私はバンブーロッドを知り、その魅力にとりつかれました。当時、私はクラシック音楽を学んでいましたが、貧乏学生にとって良質なバンブーロッドはたいへん高価でした。だから、自分の釣りのためにバンブーロッドを作ろうと思ったのです。
 しかし、バンブーロッドを作り始めてみると、ビルディングそのものにのめりこんでしまいました。しばらくしてクラシック音楽を学ぶことをやめ、その代わりに、バンブーロッド・ビルディングを学ぶようになったのです。
 私は、神経質な鱒を驚かせないようにラインをプレゼンテーションできるようなバンブーロッドを作りたいと思いました。しかし当時は、本当にバンブーロッド・ビルダーとしての修行が始まったのか実感できず、また、自分がどのようなビルダーになっていくのか想像できませんでした。

 私は、自分が理想としているバンブーロッドを作るために、また、自分に向いた作り方を見つけるために、バンブーロッド・ビルディングの基本を、いろいろな方法を試しながら学び、習得していきました。
 構造的に丈夫なロッドを作るための基本的技術を習得してから、テーパー・デザインの研究を始めました。いろいろなロッドを試作して、ストレスカーブを見ながら、それがロッド・アクションにどのように影響しているか把握しました。そのうえで、自分が望むアクションを得るためのテーパー・デザインを作り始めました。

 私は、独自のスタイルと自分のやり方を見い出したかったので、他のビルダーの真似をしませんでした。他のビルダーのロッドでキャスティングしたり魚をかけたりすることによってインスピレーションを得ましたが、そのロッドのテーパーを計測するのではなく、そこから得たインスピレーションを、自分のロッドのテーパー・デザインに「自分のやり方で」反映させるよう努力しました。
 ロッド・ビルディングを始めた頃は、この方法は際限なく時間がかかりましたが、それを何年間も繰り返すことにより、どこをどうすれば望むアクションが得られるのか、理解できるようになりました。
 それ以来、私は「ギャリソン209E」モデル以外のすべてのロッドを、すべて異なる独自のテーパーで作ってきています。

 そうしてロッドを作り続けているうちに、どこからか、良いバンブーロッドを作るビルダーがいるという評判が広まり、1980年代の初めには、私はプロのバンブーロッド・ビルダーとしてなんとかやっていけるほどの注文を受けるようになっていました。食べていくのがやっとでしたが、まったく気になりませんでした。当時の私は、ひたすらロッドを作り、また新しいロッドをテストすることに没頭していたからです。

 ロッド・ビルディングを通じて竹について学べば学ぶほど、このすばらしい素材の虜になりました。
 工房にいる間、私は「竹との対話」をしています。私がしたいことを竹に伝えると、竹は、なにを望み、なにを望んでいないか答えるのです。
 この「竹との対話」を通じて、たくさんのことを学びました。
 私は年を重ね、50歳をすぎ、そして私と竹は長年寄りそう老夫婦のような関係になりました。たとえれば、ほんの少し笑みを浮かべたり、眉毛にしわを寄せるだけで、相手がなにを感じているのかわかるような間柄です。
 工房にいる間、私は「竹との対話」をしています。私がしたいことを竹に伝えると、竹は、なにを望み、なにを望んでいないか答えるのです。